楽曲解説:メロディーフラッグ vol.1 – 記憶喪失になった友人 –

メロディーフラッグ
3rd Album「jupiter」収録
作詞:作曲 藤原基央
作曲時期:2001年
初披露:2001年8月

メロディーフラッグは1st Album「jupiter」に収録されているアルバム曲です。2本のギターからなるアルペジオと「疲れたら ちょっとさ そこに座って話そうか」という藤原さんの優しい歌い出しが魅力的なjupiter期の傑作です。今回はメロディーフラッグの意味、解釈、裏ネタを紹介します。




記憶喪失になった友人がきっかけ

この曲はメンバー共通の友人が転倒して短期間記憶喪失になったことがきっかけでした。

”友達が雪の日に階段で転んで、頭打って、記憶障害を起こしてしまって。そいつが記憶障害起こしてまず一番気にかけたのは、俺らのことだったらしいんですよ。ずーっと自分の部下にね、『バンプ頼む、バンプ頼む』って。” – 藤原 – 

この友人はレコーディング会社のスタッフでしたが、メンバーはスタッフというよりも1人の友人として接していました。転んで記憶障害になった際にも部下に留守電を入れてバンプのことを心配するほど、4人のことを気にかけていました。

メンバー達もその友人のことを心配しており、プリプロ作業中もうわの空の状態でした。病状など専門的なことがわからないメンバーでしたが、自分たちにできることは音楽だと考えていました。

”俺らの音楽をすごい大好きな人で、俺らの音楽を忘れて欲しくなかったのね。そいで、俺らのやることっていったらなんだろうって考えて、やっぱ音楽の中にある気がするよ思って。で、俺は医者じゃないから手術もできないし、薬の調合もできないけど、音で旗を振ることができると思ったので、『メロディーフラッグ』。” -藤原- 

「音楽以外にやれることがない」といいつつも藤原さんいしか書けない曲がメロディーフラッグだと思います。2011年の震災復興支援曲として書いた『Smile』や、直井さんへ贈った『ベンチとコーヒー』、増川さんに贈った『fire sign』なども同様に生まれました。それがたとえメジャーアーティストであろうとなかろうと、自分に対して曲を書いてくれるという行為は嬉しいものだと思います。それが藤原さんのような詩人なら、尚更です。




jupiter発売前からライブで披露されたいた

メロディーフラッグはアルバム「juputer」に収録されていますが、ライブでは2001年のSurf Porkin’ ツアーから演奏されていました。初披露は2001年7月21日の千葉LOOK公演で、この時からアレンジはアルバムとほぼ同じです。そのため2001年の春以降にはこの曲が作曲されていたことが推測されます。出来てすぐ、人に聴かせたいと思うほど大事な歌だと思っていたのかもしれませんね。

Surf Porkin’ 2001.07.21 at 千葉LOOK
01.バトルクライ
02.アルエ
03.ノーヒットノーラン
04.リトルブレイバー
05.ダイヤモンド
06.ラフメイカー
07.天体観測
08.ランプ
09.とっておきの唄
10.ベストピクチャー
11.メロディーフラッグ(ライブ初披露)
12.ナイフ
13.K
14.グロリアスレボリューション
15.グングニル
– encore –
01.DAYDREAM BELIEVER
02.ガラスのブルース
(升ドラムソロ)

ちなみにこの日はDAYDREAM BELIEVER という英語詞の曲(THE MONKEYSのカバー)を披露していました。

変化するギターソロ

メロディーフラッグのギターソロは2001年の初披露時以来、藤原さんが弾いていました。2014年7月15日の新木場STUDIO COASTで約8年ぶりに演奏した時から増川さんが弾くようになりました。藤原さんが弾いていた時代のギターソロは年々アレンジされていきました。

PVには藤原さんの義兄さんが出演

メロディーフラッグはPVが作られ、千葉県の犬吠埼で撮影されました。あまり知られていませんが、PVに登場する「旗を立てる人」の男性は、実は藤原さんの2番目のお姉さんの旦那さんで、お姉さんと同じ劇団に所属していた役者さんです。

以上、メロディーフラッグについて紹介しました。ちなみにこの怪我をされたご友人は今は元気になって記憶も戻っているそうです。よかったですね。