【楽曲解説】才悩人応援歌


5th Album「orbital period」収録 / M-04
作詞作曲:藤原基央
作曲時期:2006年秋〜冬



作曲時期 

2006年、『飴玉の唄』の前に書いた曲

orbital periodのアルバム曲の中では1〜2番目に古い曲。2006年の内に『ハンマーソングと痛みの塔』、『才悩人応援歌』が書かれ、同年末に『飴玉の唄』が書かれた。もともとはアコギで書かれた曲で、デモテープの段階からイントロのキメ(リズム)は考えられていた。またサビのギターリフにライトハンド奏法(タッピング)を使用する珍しい曲である(『彼女と星の椅子』とこの曲だけである)。またBメロでDキーからBキーに転調しており、jupiter以来の転調曲である。(ユグドラシルの隠し曲『星のアルペオ』、音遊び曲の『乗車権』を除く。)

一睡もせずにスタジオで歌った

プリプロの前日に、曲のアレンジについてあれこれ考えていたが、結局一睡も出来ず、寝ていない状態でスタジオへ向かった。アレンジが決まっていなかったため、藤原が一人でエレキギターのみで歌い、デモ音源を作成した。増川はイントロのリズムのトリックがわからず驚いていた。

イントロに驚かされたメンバー

“もうなんでここから歌がはじまるのかさっぱりわからない。どっからはじまるんだろうって(笑)。(イントロのドラムについて)最初にエレキギターだけあって、ドラムの打ち込みはなかったんでみんな(とディレクター)で一緒になって考えた”(B-pass)

増川 “『え、どこから入るの?』っていう。(デモテープを聴かせてもらった)その日にすぐ合わせて。だから最初は書きましたね。符割りを教えてもらって。聴けばちゃんとロジカルに組み立てられてるものなんで。そこがすごい。かっこ良くきめられたものだっていう” (B-pass)

増川がレコーディングについて結講詳しく話している!かなり珍しい!付割とか書き起こしできるんですね。ちょっと嬉しい。





歌詞

自分と音楽の関係性を歌った曲

藤原  “僕にとっては、衣食住のどれかよりも音楽が大事な気がするんだな。今までの人生の中で、それはもう紛うことなき事実なんですよ。(閉ざされたドアの向こう側でしか)体感出来ないも一体感があるんじゃないかな、音楽と自分との。自分て言うのは僕だけじゃなく、リスナーって意味もあって。『元気になる、癒されるとかそういうための曲じゃないけど、大丈夫?』とか『それでよかったら聴いてくれない?』という宣言かもしれない” (JAPAN Vol.327)

『才悩人応援歌』は藤原の楽曲としては当時珍しく、藤原と『音楽』との関係性を歌った曲である。世間一般的には音楽はただの娯楽で、なくても生きていけるものと理解しつつも、藤原にとっては音楽は衣食住と変わらないもの、そして”音楽によって衣食住が脅かされて”きたという。自分と自分の曲の関係、リスナーと曲の関係について触れているが、藤原が”リスナー”という言葉を珍しく楽曲解説インタビューで使用しているのも特徴的だ。


ライブ演奏記録

2015年、7年ぶりに演奏された!

演奏されたツアー
ホームシック衛星(2008年)
ホームシップ衛星(2008年)
ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2008 (2008年)
BUMP OF CHICKEN SPECIAL LIVE 2015 (2015年)

これまでツアーで演奏されたのは2008年ホームシック衛星とホームシップ衛星のみ。2015年に7年ぶりに演奏された。増川がタッピング奏法を使用する珍しい曲。使用楽器は藤原がレスポールSP、増川がメインレスポール。