ライブレポ

<ライブレポ> 2003.08.31 – RUSH BALL 2003 – at 神戸ポートアイランド

ライブレポ


【2003.08.31 RUSH BALL 2003 at 神戸ポートアイランド】
01.sailing day
02.ダンデライオン
03.ロストマン
04.embrace
05.天体観測
06.ガラスのブルース

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RUSH BALLとBUMPの関係

2年連続となるRUSH BALL出演。BUMP OF CHICKENのマネージメント事務所LONG-FELLOWと同じHIP LAND GROUPの中にあるGREENSというイベント会社の主催の音楽フェスティバルである。

レポ

1曲目のsailing dayでは、イントロに入る前に藤原がチョーキングをした後にEのコードをじゃかじゃか4人で鳴らす夏フェス使用のはじまりとなった。曲の冒頭で照明トラブルかしばらく暗いままの演奏だった。ブリッジの”眩しさが 灯台なんだ”の部分が綺麗にディレイがかかる。

すかさず2曲目のダンデライオンへ入り、アップテンポな曲の連続で会場の熱が一気に上がる。大サビから間奏へ入る途中に”オォイエーッ”と叫んでいた。

3曲目のロストマン。一転して静かなクリーンのアルペジオが響き渡る。直井の高い音階のコーラスと増川の野太いギターが印象的だ。2004年からは同曲を演奏する増川の音がかなり整理されてきたが、2003年までのロストマンはかなり歪みの利いた”ロック”な印象となっていた。曲終わりで藤原がメロディアスな雄叫びを挙げていた。

 ”BUMP OF CHICKENです、オーイェーーッ

すっげー綺麗。”

藤原、テンションが高い。

“後ろのほう聞こえてる?

あぁ、楽しいよ!楽しいよ!オーイ””ェーーッ”

 

喉をわざと濁して言う雄叫びはかっこいい。

 

“さっきまで後ろのほうで見てたんすよ。たのしーーーーッ!

んで・・・まぁいいや(溜め息)”

高いテンションから突然冷静になる。

 

“ワンマンのつもりでやるからさ、付き合ってよ。新曲やるよ。”

 

会場から歓声が沸き上がる。

 

“タイトルは、『エンブレイス』です。よろしく”

 

会場の歓声と対照的に、落ち着いた藤原の声からそっと、曲名が放たれる。

当時はカタカナの曲名だと思われていた『エンブレイス』。のちの『embrace』。これまでの激しめのセットリストとは逆に、やさしい曲調がとても曲を光らせる。4th Album「ユグドラシル」に収録された時は全音チューニングだが、この時は半音下げチューニングで披露されており、藤原は2カポで終始ストロークをしていた(現在では大サビ以外ストロークしていない)。また2番のBメロの歌詞の一部もユグドラシルに収録されているものと歌詞が異なっていた。

(ユグドラシル収録)“呼吸の音がする やわらかい匂いもある 全てこの手のひらに 集めて閉じ込めるよ”

(2003年) “呼吸の音がする やわらかい匂いもある 願わくば 手のひらにも ひとつ情報が欲しい

この2003年の歌詞バージョンは翌年のツアーMy Pegasus(2004年で積極的に歌われていた。藤原の中ではそれほど迷った歌詞なのかもしれない。

“確かなものは —“の後のイントロのアルペジオの最中に大きな拍手が沸く。初めて聴く曲だが大勢の観客に受け入れらた様な瞬間だった。そしてさらっとMC。

“足とか踏まないようにね。俺、この前フジロック行った時に人の足踏みました”

藤原、謎の告白。藤原がフジロックで結構もみくちゃになって聴いているのが想像できない…。端っこや後ろの方で見ているイメージ。

そして5曲目の天体観測からはあたりが暗くなり、星空が見え始める。ラストのガラスのブルースでは空は完全に暗くなっていた。増川がギターソロで途中でミスり、弾くポジションを見失ったためか途中からかなりアレンジしてごまかしていたけれど、何百回と演奏してきたガラスのブルースのソロをミスるの聴くのは貴重な機会だった。新曲『エンブレイス』を聴けたとても良いライブだった。



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