【楽曲解説】魔法の料理〜君から君へ〜

17th Single 「魔法の料理〜君から君へ〜」(2010年)
6th Album 「COSMONAUT」(2010年) 収録/アルバム曲
作詞作曲:藤原基央
作曲時期:2009年4月

『魔法の料理〜君から君へ〜』は2010年4月に発売された17枚目のシングルです。アコースティックギターとハネのリズムが心地よい、暖かみを感じさせるサウンドですが、ライブではエレキギターのロックな曲へと変貌します。この曲はボーカルの藤原基央が20代で書いた最後の曲で、自身の少年期について歌っています。当時藤原氏は過去の事を歌った曲を多く作曲しており、この記事では過去のインタビューをもとに当時の藤原氏の心境について紹介します。



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作曲背景

20代最後に書いた曲

2009年4月10日、藤原が30歳になる直前に書いた20代最後の曲。”お題シリーズ”や”スタジオでの曲づくり”の前の時代、自宅作曲時代の1曲で、なかなか曲が書けずひきこもっていた時に書かれた。そんな中プロデューサーのMOR氏から”20代最後のアルバムを作ろう“と言われ、30歳直前にかけこみで書いた曲である。

藤原 ”プロデューサーに「お前の20代最後の曲たちを集めたアルバムを作ろうぜ」っていう言葉の「お前の」にしているような感じだったから、「俺の」っていうのが頭の中でグルグル回ったまま何カ月も過ごしてきた中で。で、過去を振り返ることになってきて。そして、いろんなことを振り返りはじめたらこうなっていた、っていう曲です”
そのため、自分自身の過去と向き合った曲で、当初他人に聴いてもらうということすらも考えていなかったという。

藤原 ”「俺の20代のアルバム、というより、結局は1曲の勝負だろう」っていうところにいつの間にか頭がシフトしていって。同時に「俺の20代最後のアルバムを、30代を同じく迎えるメンバーみんなで作る」っていうリクエストにも応えたかった”

歌詞

“過去との対話する、今の歌”

ちなみにこの曲は懐古主義的な曲ではなく、あくまで”過去との対話“の曲であるという。尚かつ、その時の自分に必要で”確認したいこと”があったため生まれて来た曲だった。大人にはそう感じられないかもしれない、子供にとって怖い言葉を入れており、その気持ちを感じられるような曲にしたという。

藤原 ”でも俺の歌のノスタルジーの部分は、懐かしい顔に出会ってアルバムめくってみようぜっていう感じとは、ちょっと違うんです。「こういう時の対処法を知ってた気がするな、どうしたらいいんだっけ?」っていう時に、辞書を引いて出てきた言葉がこれだった、っていうような感じ。はっきり言えることは、“シビアな現実”と“今”を歌っていて、ここで歌っている過去の色々な出来事は“今”に還元されていくってことなんだよね。”

祖父を”ひげじい”と呼んだことはなかった

藤原 ”僕が物心つく前……赤ん坊の頃、ひげを引っ張って遊んでたらしいんです。だからひげを剃らなかったっていう。で、ときどきお手紙をくれたんですけど、絵が上手だったので絵も描いてあって、そのハガキの文章の締めくくりに「ひげじいより」って書いてあって。実は僕自身は「ひげじい」って呼んだことはないんですけど。”

藤原の絵の上手さは、この祖父由来なのかもしれない。

NHK「みんなのうた」

NHK「みんなのうた」の楽曲として使用されることについて、藤原はひたすらびっくりした。「俺だけのうた」と仮題が付けられるほど個人的な内容を歌った唄だからだという。同時に使用楽曲に決まったことについて光栄にも思っている。

ライブ演奏記録

セットリスト

シングル曲にも関わらず、一度もレギュラーセットリストとして登場していない曲である(他には『モーターサイクル』や『Merry Chiristmas』など)。2011〜2012年に行われたGOOD GLIDER TOURGOLD GLIDER TOURのアンコール曲としていくつかの公演で演奏された。

ライブ演奏

音源やPVでは主にアコースティックサウンドとなっているが、ライブでは藤原はレスポールSPを使用している。1番のAメロから続く指弾きアルペジオは増川のレスポールによって演奏された。藤原はサビをクランチサウンドでコードストロークをしており、原曲よりも力強い印象を与える演奏となっている。尚、藤原がレスポールSPで歌う姿は、HAPPYのPV撮影のために行われたシークレットライブの模様を伝えるニュースなどで確認できる。




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