未発表曲② -6種類のリトルブレイバー 「三日月版」「暗闇版」「何為版」他

以前書いた記事インディーズ時代の未発表曲①では主に10代の頃に演奏していた英語詞の曲を紹介しました。今回はメジャーデビュー後に披露された未発表曲について紹介します。

1st Album FLAME VEINに収録されているリトルブレイバーはライブ限定で未発表のアレンジバージョンがあります。それはイントロのアルペジをの前に付け足された、藤原さんの弾き語りのバージョンです。ネットでは「三日月版」「暗闇版」「何為版」などと呼ばれていますが、実はさらに3種類、「何もなくて版」「殺されかけた版」「大切なもの版」など全部で6種の未発表バージョンあります。




リトルブレイバー三日月版

何をもって勇気と呼んで

何をもって愛と呼ぶ

僕はここにいる意味は

何をもって証明される

いつか話すだろう 三日月の夜に

君の眼が濡れたとき

いつか歌うだろう 三日月の夜に

君の眼が濡れたとき

暗闇に歌を放つ仔猫のように

暗闇に歌を放つ仔猫のように

できないことなんて ひとつもないさ

2002.12.05 LOVE & PORKIN at ZEPP FUKUOKA





“三日月版”は2002年12月5日に、LOVE&PORKINツアーのZEPP FUKUOKA公演で披露されました。そしてこの時のリトルブレイバーはフルコーラスでラジオ番組PONTSUKA!でオンエアーされています(2002年12月22日放送)。

実はこの”三日月版”だけ他のバージョンとコード進行が違います。音楽的に言えば、ギターはハイフレット(高い音が出る位置)を使用しているので、このバージョンは他よりも繊細な響きを紡ぎ出しているのです。

リトルブレイバー暗闇版

暗闇の中で 君を呼ぶ声

暗闇の中で 助けを呼ぶ声

遠く 遠く 暗闇の中で

君には聞こえてる

どんなふうに日々を 大切に生きても

僕らは忘れてく

どんなに1秒を 抱きしめたとしても

僕らは忘れる

大切な人の顔や

くれた言葉や

愛しい愛しい この時間も

少しづつ少しづつ 忘れてしまう

ただ 忘れないで

今君がそこにいて その手を

高く遠く誇らしくかかげた今を

暗闇に歌を放つ仔猫のように

暗闇に歌を放つ仔猫のように

できないことなんて ひとつもないさ

2003.06.11 at 赤坂BLITZ

暗闇版は2003年6月15日放送のPONTSUKA!の冒頭で紹介されました。実際に披露されたライブは6月12日のNINJA PORKINGツアー最終日の赤坂BLITZ公演でした。




リトルブレイバー何為版

何の為に 誰の為に

僕らは生まれてきたのでしょう

何の為に 誰の為に

僕らは生きているのでしょう

歳をとれば

背も伸びて

言葉もたくさん覚えたよ

歳を取っても

時が経っても

何を誇ればいいのです

暗闇に歌を放つ仔猫のように

暗闇に歌を放つ仔猫のように

できないことなんて

ひとつでもあるかい

演奏日不明

何為版は三日月版、暗闇版と同様ネット上では出回っているバージョンのひとつですが、いつのライブで演奏されたのか詳しいことはわかっていません。YouTubeで歌っている人がいるので参考に貼り付けておきます。

リトルブレイバー何もなくて版

何もなくて 何もなくて

空回りしてる僕

何をもって 何をもって

勇気を呼ぶ気だろう

誰が僕を見て 誰が僕を呼んで

その目を放つの

誰が君を呼んで 誰が君を呼んで

今をここに生きてる

暗闇に歌を放つ仔猫のように

暗闇に歌を放つ仔猫のように

できないことなんて

ひとつでもあるかい

2001.08.07 at 名古屋E.L.L

“何もなくて.ver”は2001年8月7日にSurf’ Porkin名古屋公演で披露されたバージョンです。まだ試作段階のような感じをうかがわせるコード進行です。




リトルブレイバー大切なもの版

僕の前に 今いるあなた

何を思ってそこにいるの

僕の前に 今いるあなた

何を思って生きてるの

大切なものはなんだい

清々しいものかい

僕に少しでも 見させてくれないか

いつだってここで

その腕の中で

君の名前を呼んでるんだよ

暗闇に歌を放つ仔猫のように

暗闇に歌を放つ仔猫のように

出来ないことなんて

ひとつもないぜ

2001.09.14 at 大阪BIG CAT

大切なもの版はほとんど知られていないバージョンです。Surf Porkin’の大阪公演1日目で披露されました。この日は3rd Single ハルジオンを初披露した日でもありました。”その腕の中で”という言葉はembraceを連想させますね。embraceはKに登場した黒猫と出会う絵描きの歌だとい説があります。




リトルブレイバー殺されかけた版

生きてることが 嘘みたいに

思えた夜もあったね

生きてるという そんな事実に

殺されかけたこともあったね

僕の目の前に 立ってる人

何を見てるの

僕の顔なんか 忘れてもいいよ

僕の顔なんか 忘れてくれよ

ただ 忘れないで

今君がそこにいて その手を

高く遠く挙げるこの日のことを いつも

目を閉じてたって

ちゃんと見えるだろう

2001.09.20 at 赤坂BLITZ

“殺されかけた.ver”は強烈な印象を与えます。「生きてることが嘘みたい」と生を実感できずにいる歌詞、そして何よりも「殺されかけた」という言葉。藤原さんのつくるBUMP OF CHICKENの曲の中には一回も出てきたことのない言葉です。この日はツアー最終日であり、それまで歌ってきた何もなくて版、大切なもの版をつなぐ一つの到達点の歌です。藤原さんの思いが洗練され、より真っ直ぐに伝わってきますね。

まとめ

三日月版、暗闇版、何為版、何もなくて版、大切なもの版、殺されかけた版と6種類のリトルブレイバーを紹介しました。どれも共通して「暗闇に歌を放つ仔猫」がサビになっています。そしてどれも”生きる”ということに疑問を感じ、相手を忘れようとも、相手に忘れられようとも、”生きよう”としている歌詞です。

2003年以降、演奏されていませんが今後のライブでまた復活してほしいですね。いつか聴けることを楽しみにしています。

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