BUMP OF CHICKENの新曲「シリウス」(TVアニメ「重神機パンドーラ」OP主題歌)が2018年9月24日(月・振休)に各音楽配信サイトよりリリースされました。早速「シリウス」の分析をしてみました。
MV解禁
早朝9月24日早朝4時(!)にMVが解禁されました。マイクロドローンを使用したカメラで撮影されているとのことです。「Butterfly」「アリア」「Hello, world!!」などのようなLEDや光の合成が多用された仕上がりになっています。
直井のベースの不思議
音源では5弦ベースが使用されていますが、PVの直井さんは4弦ベースを演奏しています。
音作りを変えて録り直したギター
TV版のレコーディングを終えた後に、藤原さんはギターの歪みの成分を少なくして配信版の音源レコーディングに臨んだとインタビューで語っている通り、「シリウス」のギターはTV版と配信版とで音作りが変わっています。
早速比較してみて以下にまとめてみました。
TV版 | Digital Release版 | |
イントロのリフ | 歪み成分が強いクランチ | 歪み成分を抑えたクリーンに近い |
Aメロ 同時撥弦っぽギター(L側) | エフェクトをかけて輪郭がぼやけた音 | チェンバロのような輪郭のはっきりした音 |
Aメロ アルペジオ(R側) | リバーブが厚く音の輪郭が弱い | リバーブが薄く音の輪郭がはっきりしている |
Bメロ アルペジオ(R側) | トーン緩めのディレイが厚い | トーン絞りめのディレイが薄い |
後に録音した配信用音源の方は、歪みやエフェクトの成分を抑えられています。作り手の立場としては「ごまかしのきかない音」、聴き手としては「シンプルで原質的な音」になっています。
歪みが強く、リバーブやディレイの深みがある方が”雰囲気”を作りやすくなります。逆にエフェクトをかけない方は演奏力やピッキングニュアンスなどが直接的に伝わりやすく扱いが難しいです。ざっくり言えば、お洒落な服を纏う美しさ(ハードル低い)よりも裸の美しさ(ハードルが高い)を選んだという感じです。
良かったら聴き比べてみてください。
TV版「シリウス」
Hello, world!!に似た構成
ここからは分析というより感想です。最初に聴いた時「Hello, world!!」に似ているなと感じました。
・サビ前のブレイク(→Hello, world!!の大サビ前のブレイク)
・ブリッジ(Cメロ)から転調してギターソロ(→Hello, world!!も同様)
・ギターソロがそれっぽい(うまく言語化できませんでした!)
・ジャケットがなんか続きっぽい(想像)
・PVが似ている
下2つは完全に主観的な感想なので、2作品に関連性があるとか言いたい訳ではないです。笑
ライブ演奏の予想
・ブリッジ部分<遥かなどこかいつか〜>の歌声がギターソロから音階が下がっているが、ライブでは転調をうまく利用してボーカルラインが高音階に上がるかっこいいメロ変えになる(Hello, world!!のライブ版のような感じ)
・ギターソロは拍を取るのが難しく増川オリジナルにアレンジされる(Hello, world!!同様)9.24追記 PVで確認するときちんと指元コピーされているので弾けるかも
以上、BUMP OF CHICKENの「シリウス」を解釈してみました。まだまだ未発表の新曲があるようですのでこれからも目が離せませんね!ご拝読ありがとうございました。