楽曲解説:You were here vol.1 一緒にいたという証拠の曲

You were here
作詞作曲: 藤原基央
作曲時期:2014年6月11日 
録音時期:2014年6月中旬-7月上旬
録音場所:Sound City Annex 芝公園前
リリース:2014年8月1日配信リリース
ライブ初披露:2014年7月31日 WILLPOLIS 2014 TOUR FINAL at 東京ドーム

You were hereはBUMP OF CHICKENの3作目となる配信シングルです。和音弾きのベースとサビのファルセットが心地よく、ツアー中の藤原さんの思いが綴られたまっすぐな歌詞が印象的な曲です。You were hereについて解説します。




You were hereの意味

“You were here”とは英語で直訳すると「あなたはここにいた」という意味です。

藤原 – “You were here”はツアーが終わるからどうとかじゃなくて、僕たちは一緒にいたでしょうっていう、絶対の証拠になるような1曲です

ROCKIN’ON JAPAN 2014.10

この曲は藤原さんがライブ活動の合間に感じた歌詞がそのまま綴られています。後述の歌詞解釈で詳細に説明します。

PV

WILLPOLIS 2014のツアードキュメンタリー風の映像になっています。まさにライブで生まれた楽曲という感じが伝わって来ます。




制作スケジュール

6月8日 WILLPOLIS 2014 広島グリーンアリーナ公演
6月9日 広島→東京移動び
6月10日 TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK」生出演
6月11日 藤原都内スタジオにてYou were here 作曲
6月13日 東京→宮城移動日
6月14日 WILLPOLIS 2014 宮城グランディ21公演
6月中旬〜7月上旬 大阪公演、沖縄公演、レコーディングリハーサル
7月17日* 直井ベース録り
7月18日* 藤原ボーカル録り
7月25日 テレビ朝日系「MUSIC STATION」出演
7月31日 東京ドーム公演 You were here ライブ初披露
8月1日 You were here 配信リリース

*直井由文のTwitterに基づく

6月10日:SCHOOL OF LOCK生出演 

*翌日に曲作りのためのスタジオを控えた藤原。この時はYou were hereは世の中に存在せず。

embedded from Twitter@boc_chama

6月13日:宮城移動日

*この前々日に藤原はYou were hereを書いている。

embedded from Twitter@boc_chama

WILLPOLIS 2014のツアー中に作曲

You were hereはWILLPOLIS 2014の期間中に作曲・制作されました。全国+台湾を巡る中、ボーカル・ギターの藤原さんは自発的にスタッフに曲作りのためのスタジオを押さえるように依頼します。

藤原 – ライブ中だけど曲も作ってみたい気持ちもあって。

2014.08.05 日本テレビ系「ZIP」

こうしてスタッフは6月11日(広島公演と宮城公演の間)にスタジオを押さえます。前日の夜にはTOKYO FM系「SCHOOL OF LOCK」の生出演もしていました。スタジオに入っていた藤原さんはギターを手にして作曲を始めます。

藤原 – でもどんな曲を書くのか、速い曲なのか遅い曲なのか、どんな内容の歌詞なのか何にもない状態でなんとなくギターをを弾いてたらできた曲って感じで

2014.08.05 日本テレビ系「ZIP」

”ライブ”が色濃く残る歌詞

embedded from YouTube@宮内雄貴様

‘0:05~

車輪が回って遠ざけていく
体と体遠ざけていく
鼓膜に残る耳鳴りと二人で
一人の夜に帰る

‘2:33~

拾った紙吹雪一枚
触れたら化石みたいに喋る

ツアーバスの<車輪>(メンバーが実際に乗っているのは新幹線や飛行機、ワゴン車ですが)、音響の<鼓膜に残る耳鳴り>、演出の<紙吹雪>などライブの様子を表す単語が出てきます。WILLPOLIS 2014のライブに言った人なら誰でも共感できるイメージです。サビではライブを終えた藤原さんの気持ちが率直に歌われています。

‘1:06〜

君の声が聴こえたこと
まぶたの裏に光の記憶

まだ消えない 消えないよ
まだ輝いたままだよ でも
いつか消えちゃう 消えちゃうよ
こんなに 今こんなに愛おしいのに

藤原さんはテレビ番組のインタビューで、You were hereのことをライブ会場でオーディエンスと時間・空間を共有した「証拠」だと述べています。

藤原 – またそれぞれの生活に戻っていってっていう中で、「一緒にいた」っていう証拠というか、そういう楽曲だと思います、はい。

2014.08.05 日本テレビ系「ZIP」




レコーディング

この曲はatelier Qではなく東京都芝にあるSound City Annexというレコーディングスタジオでレコーディングされました。


ベースのCHAMAさんのTwitterから7月17-18日前後にレコーディングされたことがわかります。

短期間と思えないアレンジ

BUMP OF CHICKENの凄さは短時間の作業でもしっかりアレンジが練られている点です。

ギター:オープンC♭チューニング

MVの1分22秒あたりから藤原さんが楽屋でアコースティックギターを弾き語りしているシーンがあります。MVでは半音下げチューニングのギターですが、実際のレコーディング・ライブではオープンC♭チューニングです。特殊なチューニングにより独特のサウンドが得られます。

オープンチューニングの楽曲
オープンE♭:asgard、midgard
オープンF♭:Ever lasting lie ~ acoustic version~ の間奏
オープンC♭:beautiful glider、You were here
オープンD:三ツ星カルテット

 ベース:和音弾き

2017.11.19 広島グリーンアリーナ公演 You were hereを演奏するCHAMA  embedded from instagram

BUMP OF CHICKENの楽曲としては珍しくベースの和音弾きです。コードワーク、リズムともに楽曲のグルーブの根幹を担っており、1番丸々直井さんのベースさんと藤原さんの歌声のみで演奏されています。

ハイフレットポジションの和音弾きを確実にするために、ライブではモニターやステージに腰を下ろして演奏しています。

半拍ずらしたハイハット

升さんのドラムはハイハットの16分音符が印象的です。1小節目と2小節目では叩き始めるタイミングを半拍分ズラして叩いており、マンネリにならないような工夫がされています。バスドラムは打ち込みです。ライブでは同期SEと合わせて鳴らしています。

ライブ演奏記録

PATHFINDER でのYou were here(リハーサル)embedded from twitter@boc_chama

使用機材

2014年
藤原基央 Gibson Les Paul Special (サブ) 
増川弘明 Gibson Les Paul Standard (サブ)
2017-18年 藤原基央 Tokai Les Paul Special model
増川弘明 Gibson E-335 

2014年の時は藤原さんは黄色のレスポールスペシャルのサブ機、増川さんはレスポールのサブ機をそれぞれオープンC♭チューニングで弾いています。2017-18年に行われたPATHFINDERツアーでは藤原さんは青レスポール、増川さんはE-335を使用しています。

PATHFINDERツアーでは”出っ張り”(花道の先)での演奏でした。藤原さんは幕張メッセ公演ではマイクスタンドからマイクを外し、ハンドマイクにしながら歌っています。

以上、You were hereの解説でした。ご拝読ありがとうございました。