【楽曲解説】ひとりごと

5th Album「orbital period」収録/M-10
作詞作曲:藤原基央
作曲時期:2007年
レコーディング時期:2007年夏以降

作曲背景

元の曲名は『そとのなか』

ねぇ 優しさってしってるんだ
渡せないのに 貰えたんだ
 きっとさ 人と人との 
心の外の中だけにあるんだ ひとりごと

もともとは歌詞の一節 <心の外の中にあるんだ> からとり”外の中”だった。そのあと”心の外の中”と付け足してみたら余計にタイトルとして意味がわからなくなり、”ひとりごと”に修正した。




小学校のいじめられっこの記憶

小学校時代の藤原のクラスメイトにいじめられている友達がいて、それを助けた女の子がいた。明らかにその女の子は先生への”点数稼ぎ”であり、周りからも偽善と思われていたが、藤原は偽善でもその友達が助けられたのは事実であり、素敵な事だと感じた。

藤原 “僕の(小学校の)クラスメイトでね、確実に点数稼ぎの女の子が、先生に褒められたいっていうのが僕が見ても明らかだったし、他の子もみんなそう思ってた子が、「やめなよ!かわいそうだよ!」みたいに矢面に立っていて。

偽善って言葉が出たかわからないんだけど、そういうふうになってて。だからいいじゃん、実際そのいじめられてる子が助かってんだからさって僕は思い出しましたけどね”


歌詞

優しさってなんだと思う?

本人曰く、生きているなかで「優しい」という言葉をもらうことは難しい事ではないという。ただ、そんな簡単なものなのか、そんな簡単でいいのかという答えの出しづらい禅問答の末にこの曲を書き、藤原は胸の内がラクになった。この曲を書いている間は、今ままでのいろいろな人との出会い、コミュニケーションが走馬灯のように駆け巡った。

“『優しいね』って言ってもらう事は結構簡単で、わりと。ほんとにいともたやすいことで。僕も何度も言われた事があるし、いっぱい言われた事があるって人もいっぱいいると思うんですけど。なんかもう・・・そんなんでいいのかなっていうか(笑)、そんな簡単なことなのかなっていう” (JAPAN)

・・・考えすぎなような(ケフンケフン)。

藤原 “『え、こんなんで優しいとか言われちゃったら世の中ほんとたやすいよ?』っていう。でも僕はそのやさしさをどうやら知っていて。ほんと純度100%のものを。それは絶対に今まで、多いか少ないかわからないけど僕は受け取った事があるもので。それは一体なんのかなっていう、なんなのかねーってずっと考えてた”

うーん、深い。




レコーディング秘話

特徴的なドラムのハイハット

この曲は藤原がシーケンサーでおおよそのアレンジを詰めて持って来た曲。2007年の夏フェスの合間に『メーデー』『花の名』『ガラスのブルース~28 years around~』『東京賛歌』の4曲をレコーディングし、夏フェス日程が終了後に『ひとりごと』『時空かくれんぼ』『arrows』の3曲をレコーディングした。

直井 “プリプロの時点で藤くんがシーケンサーで打ち込んだドラムパターンがすごく印象的で。はじめ、スネアにディレイがかかっているのかなっと思って藤くんに聞いたら、『いや、これドラムで叩く』と。秀ちゃんに『できるの?』って聞いたら、『出来る』って。何回かプロデューサーが違うパターン提示したけど、これだけは絶対崩さないようにしようって” (B-PASS)

ライブ演奏記録

2016年、8年ぶりに演奏!藤原はエレキからアコギへ!

演奏ライブ
ホームシック衛星(2008年) 藤原:レスポールSP 増川:レスポール
ホームシップ衛星(2008年) 藤原:レスポールSP 増川:レスポール
・BUMP OF CHICKEN 20周年記念ライブ 20 (2016年) 藤原:アコースティックギター 増川:レスポール

orbital periodレコ発となった2008年シック・シップ衛星ツアーではAパターンのセトリ曲として演奏された。Bパターンでの対応曲は『時空かくれんぼ』である。2016年の20周年記念ライブ『20』では8年ぶりに演奏された。シック・シップ衛星ツアーでは藤原はレスポールSPで演奏していたが、『20』ではアコースティックギターを使用した。


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