BUMP OF CHICKENのテーマ:基本情報作詞作曲:BUMP OF CHICKEN
作曲時期:1995-1996年
リリース:・デモテープ「BUMP OF CHICKEN」
・7曲入りデモテープ (1996年)
・7曲入りデモテープ (1998年9月23日)
「BUMP OF CHICKENのテーマ」はバンプオブチキンのメンバーが15-16歳の時に作ったテーマ曲です。未発表曲のひとつでライブでも数度しか演奏されないレア曲です。今回はこの「BUMP OF CHICKENのテーマ(BOCのテーマ)」について紹介します。
Contents
BUMP OF CHICKENのテーマソング
「ガラスのブルース」の次に書いた日本語曲
「BUMP OF CHICKENのテーマ」はメンバーが高校1年生(1995-1996年)の時に “自分達のテーマソングを書こう“ という流れで生まれました。
直井 – 藤くん、この曲何歳の時に書いたんだっけ!?
藤原 – えーっと15歳!
2012.02.13 ホームシック衛星 at 岐阜 Club-G ライブMC
20周年記念スペシャルライブ「20」で披露したときの曲紹介で「“ガラスのブルース“の次に書いた」「メンバー全員で頭を突き合わせて作った曲 」明かしています。
補足:「ガラスのブルース」は16歳の時に書いており、15歳ではなく16-17歳の間に書かれたと思われます。日本語で書いた曲としては2番目に古い楽曲になります。(頭を付き合わせて作ったという話は「デザートカントリー」と記憶が混同している可能性があります)。
まだバンプオブチキンのロゴ(シンボルマーク)もない頃の楽曲ですが、当時すでに「BUMP OF CHICKEN」というバンド自体に何か意味を持たせようとしていることがわかります。
ステージ1曲目の定番曲
BUMP OF CHICKENが高校時代に出演していたライブハウス・サードステージ
下北沢や千葉県内で活動していた頃のライブハウスでは「バンプオブチキンのテーマ」を1曲目に演奏していました。
ライブハウスのステージではメンバー自身で楽器・機材のセッティングをします。BUMP OF CHICKENの4人は、セッティングを終えて一旦袖を下がったあと、再びステージに出て升さんカウントで「BOCのテーマ」を演奏し始める、というのが定番でした。*詳細な記録あり
BOCのテーマの歌詞
へなちょこな4人組の等身大の姿
Aメロ
へなちょこバンドのライブに行こう
へなちょこ仲間を集めて行こう
へなちょこバンドはライブで始動
へなちょこバンドとライブで逝こう
引用元:BUMP OF CHICKENのテーマ (1995年)
<へなちょこ>という言葉選びがとても可愛げがありますね。15~16歳の青年なら普通もっとカッコつけた言葉を使うと思います。
決して背伸びせず、自分たちを等身大で表現するところにバンプの良さ(バンプらしさ)が出ています。
さらに<へなちょこだって いいじゃないか♪>の部分は<BUMP OF CHICKEN = “弱者の一撃” >という自分たちのバンド名、精神性を歌詞で体現していますね。
サビ
あー僕らは
寂しい雨の日に君の横で
うるさい音を優しく鳴らす
へなちょこな四人組
引用元:BUMP OF CHICKENのテーマ (1995年)
インディーズの頃は今よりもギトギトしたノイズ感のあるギターサウンドで、激しい曲が多かった曲を<優しく鳴らす>というところにメンバーらしさが滲み出ています。
HANSO-DE TOUR’99のセットリスト
初の映像作品「ビデオポキール」には当時のライブハウスツアー「HANSO-DE TOUR’99」の様子として「ガラスのブルース LIVEバージョン」が収録されています。ステージ袖に書かれたセットリスト一覧に「BUMP OF CHICKENのテーマ」の略語である「テーマ」の文字が確認できます。

1999.09.15 HANSO-DE TOUR at 千葉 LOOK セットリスト
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- BUMP OF CHICKENのテーマ
- BATTLE CRY
- 18 years story
- アルエ
- Hong Kong Star /香港スター
- ノイズマン *直井メインボーカル
- とっておきの唄
- LITTLE BRAVER
- ノーヒットノーラン
- ナイフ
- くだらない唄
- Glorious
- ガラスのブルース
- Danny (encore)
- DAY DREAM BELIEVER (encore)
*当時の別資料より抜粋
すでに「FLAME VEIN」発売後でしたが、1/3ほどの曲は英語詞でした。6曲目は直井さんボーカル、藤原さんがコーラスという特別な曲です。アルエのような疾走感のある曲です。ライブハウスシーンを駆け巡っていたこの頃のセットリストで、1曲目で演奏されていたのが「BUMP OF CHICKENのテーマ」でした。
デモテープ収録
BUMP OF CHICKENのテーマが聴けるデモテープは現在3本確認できます。
7曲入りデモテープ (1996-97年頃)
7曲入りデモテープ 「BOC-002」** (1998年)
*名称は推定 **BOC-002は2種類存在する
デモテープ「BUMP OF CHICKEN」(1996 – 1997年)

デモテープ -「BUMP OF CHICKEN」(1996 -1997頃) 名称からも最初期の作品と考えられる。
- BUMP OF CHICKENのテーマ
- Danny
- ガラスのブルース
1本目はバンド名を冠した「BUMP OF CHICKEN」といわれるデモテープです。「BUMP OF CHICKENのテーマ」、「Danny」、「ガラスのブルース」とBUMPの歴史上欠かせない代表曲3曲が収録されています。藤原さん特有の字で書かれています。
デモテープ – 「BOC-002」(1998年9月23日)
デモテープ – 「BOC-002」(1998年9月23日)本八幡ルート14でのライブで配布された。
- BUMP OF CHICKENのテーマ
- 18 years story
- リトルブレイバー
- アルエ
- KNIFE
- くだらない唄
- ガラスのブルース
2本目は「BOC-002」といわれる7曲入りのデモテープです。やはりここでも1曲目に収録されています。
上記以外にもバンプオブチキンのデモテープは多数存在し、近年次々と発掘されているようなので、他にもBUMP OF CHICKENのテーマが収録されているのではないでしょうか。
ライブ演奏記録
2002.04.25 | ポキールチャンネル(ポノバージョン) | 千葉LOOK |
2006.02.11 | run rabbit run | 福岡マリンメッセ |
2008.02.10 | ホームシック衛星 | 長崎ncc&スタジオ |
2008.02.13 | ホームシック衛星 | 岐阜Club-G |
2016.02.11 | 20周年特別記念ライブ 「20」 | 幕張メッセ |
このうち2008年の長崎公演では観客に煽られる形で急遽演奏しました。メンバーがうろ覚えの中の演奏は散々たるもので、その2日後の岐阜公演でリベンジしています。
メジャーデビューから17年間でわずか演奏5回という、レア曲中のレア曲です。Blu-ray「20」に収録されたおかげで、何度でも繰り返し聴くことができて、よかったですね。
せっかくの名曲なので、これからもライブで(ライブハウスツアーの1曲目で!)演奏してほしいと思います。以上、BUMP OF CHICKENのテーマの紹介・解説でした!