News: 新曲「話がしたいよ」解説 – 藤原基央の作曲活動、新章突入へ

BUMP OF CHICKENの新曲「話がしたいよ」が10月公開の映画『億男』の主題歌として発表されました。映画のために書き下ろしの新曲で、映画の主演は佐藤健氏、高橋一生氏、プロデューサーは川村元気氏が務めています。




先行公開映像

歌詞

10月9日、TOKYO-FM「SCHOOL OF LOCK」にてフルサイズがオンエアされました。フル歌詞を耳コピして見ました。

持て余した手を  自分ごとポケットに隠した
バスが来るまでの間の  おまけみたいな時間
町が立てる生活の音に  一人にされた
ガムと二人になろう  君の苦手だった味

「ダメだよ」と「いいよ」とを  往復する信号機
止まったり動いたり  同じ様にしていても
他人同士  元気でいるから

この瞬間にどんな顔をしていただろう
一体どんな言葉をいくつ見つけただろう
あぁ 君がここにいたら  君がここにいたら
話がしたいよ

ボイジャーは太陽系外に飛び出した今も
秒速十何キロだっけ  ずっと旅を続けてる
それの何がどうだというのかわからないけど急に
自分の呼吸の音に  耳澄まして確かめた

体と心のどっちにここまで 連れて来られたんだろう
どっちもくたびれてるけど 平気さ お薬もらったし
飲まないし

どうやったって戻れないのは 一緒だよ
じゃあ  こういう事思っているのも一緒がいい
肌を撫でた今の風が 底の抜けた空を  あの人見てるのに

抗いようもなく忘れながら 生きてるよ
ねぇ 一体どんな言葉に僕ら出会ってたんだろう
鼻で愛想笑い 綺麗事 夏の終わる匂い
まだ覚えてるよ  話がしたいよ

今までのなんだかんだとか これからがどうとか
心からどうでもいいんだ そんなことは
いや どうでもってそりゃ言い過ぎかも いや言い過ぎだけど
そう言ってやりたいんだ 大丈夫 わかってる

ガムを紙にぺってして バスが停まり ドアが開く

話がしたいよ / BUMP OF CHICKEN




川村元気 × BUMP OF CHICKEN

川村元気氏 embedded from はてなダイアリー「映画ビジネス研究所」

映画プロデューサーである川村元気氏はこれまで「電車男」「告白」「君の名は。」などの数々にヒット映画に携わる一方で、作家や脚本家としての活動も行なっています。

川村氏とはBUMP OF CHICKENはアニメ「血界戦線」のOP曲「Hello, world!!」(2015年) でもタッグを組んでおりタイアップはこれで2度目です。

川村元気氏は2020年東京オリンピック・パラリンピックのセレモニー演出を担当する「4式典総合プランニングチーム」にも選出されています。BUMP OF CHICKENと関係が深い山崎貴氏はそのチームを取りまとめる「五輪演出統括」に任命されています。




「話がしたいよ」の特徴

  1. 楽曲キー:半音下げB(= 全音下げC = レギュラーA#)
  2. ピアノ主体の前半部分
  3. 途中から入るバンドサウンド
  4. 文章的なタイトル

※9/1 訂正 当初C♭キーと記載しましたが正しくはB♭キーでした。

藤原基央の作曲、新章突入

PATHFINDER期の特徴になってきている「新しい楽曲キーの使用」が「話がしたいよ」でも当てはまっています。話がしたいよ」では実質初めてB♭キーが使用されています。

“実質初めて”と記載したのは「才悩人応援歌」のBメロで転調効果持たせるための”仕掛け”として使われているからです。(フル音源を効かないとわからないですが、仕掛けとしてサビ、大サビでD♭キーに転調する可能性はあります)

半音下げB = レギュラー A# = 全音下げ C 

楽器に興味がない方に説明するのは難しいのですが、半音下げBもレギュラーA#(=B♭)も全音下げCも同じ調です。ギターのチューニングを変えているだけです。

楽曲のキーについてはこちらの記事で詳しく述べています。

藤原さんの声域に新たな変化があったのでしょうか。まさしく藤原基央の作曲活動における新章突入と言えるのでしょう。

ピアノ主体のサウンド構成

冒頭部分はピアノ+アコースティックギターがサウンドを構成し、サビもしくは2番からバンドサウンドが入ると思われます。また大ラスのサビのあとはボーカルとピアノだけに戻るといった感じでしょうか。「コロニー」のような楽曲展開になっていると思います。

推察ですがB♭キーからの転調D♭キーは盛り上がるので、もしかしたら大サビでD♭キーになる可能性があります。

口語調のタイトル

藤原基央さんのつける曲名は9割名詞・動名詞でした。○○の唄、モノ・コト・人の名前が中心ですが今回は「話がしたいよ」という能動的な感情です。「真っ赤な空を見ただろうか」や「同じドアをくぐれたら」に近い、主体性の強いイメージがあります。




歌詞&コード

全音チューニングは仮定です。レギュラーチューニングの場合1カポでAキー、半音下げチューニングの場合4カポでGキーで弾かれているはずです。

全音下げチューニングの場合

この瞬間にどんな顔をしていたんだろう
C                  FonC                   GonC
[x3201x]     [x3321x]             [x3000x]

一体どんな言葉をいくつ見つけたんだろう
Am7            FonA                  GonA
[x0201x]    [x0321x]             [x0301x]

君がここにいたら
F
[113211]

君がここにいたら
ConE
[032010]

話が     したい        よ
Dm7          ConE      F
[xx0210] [xx2010] [xx3211]

昨年から活動が活発なBUMP OF CHICKEN。フル未配信の楽曲も含めて今年は4曲も発表されています。順調に制作しているようですね。以上、「話がしたいよ」の解説を書きました。ご拝読ありがとうございました。