News: 新曲「話がしたいよ」解説 – 藤原基央の作曲活動、新章突入へ

BUMP OF CHICKENの新曲「話がしたいよ」が10月公開の映画『億男』の主題歌として発表されました。映画のために書き下ろしの新曲で、映画の主演は佐藤健氏、高橋一生氏、プロデューサーは川村元気氏が務めています。




先行公開映像




川村元気 × BUMP OF CHICKEN

川村元気氏 embedded from はてなダイアリー「映画ビジネス研究所」

映画プロデューサーである川村元気氏はこれまで「電車男」「告白」「君の名は。」などの数々にヒット映画に携わる一方で、作家や脚本家としての活動も行なっています。

川村氏とはBUMP OF CHICKENはアニメ「血界戦線」のOP曲「Hello, world!!」(2015年) でもタッグを組んでおりタイアップはこれで2度目です。

川村元気氏は2020年東京オリンピック・パラリンピックのセレモニー演出を担当する「4式典総合プランニングチーム」にも選出されています。BUMP OF CHICKENと関係が深い山崎貴氏はそのチームを取りまとめる「五輪演出統括」に任命されています。




「話がしたいよ」の特徴

  1. 楽曲キー:半音下げB(= 全音下げC = レギュラーA#)
  2. ピアノ主体の前半部分
  3. 途中から入るバンドサウンド
  4. 文章的なタイトル

※9/1 訂正 当初C♭キーと記載しましたが正しくはB♭キーでした。

藤原基央の作曲、新章突入

PATHFINDER期の特徴になってきている「新しい楽曲キーの使用」が「話がしたいよ」でも当てはまっています。

「話がしたいよ」ではとても珍しくB♭キーが使用されています。「才悩人応援歌」のBメロ以来2度目の登場です。しかも「才悩人応援歌」はBメロのみの転調効果持たせるための”仕掛け”のひとつであり主体的な使用法ではありません。今回のような楽曲の構成主体を担うB♭キーの使用は初めてになります。(フル音源を効かないとわからないですが、仕掛けとしてサビ、大サビでD♭キーに転調する可能性はあります)

半音下げB = レギュラー A#(B♭) = 全音下げ C 

楽器に興味がない方に説明するのは難しいのですが、半音下げBもレギュラーA#(またはB♭)も全音下げCも同じ調です。ギターのチューニングを変えているだけです。

楽曲のキーについてはこちらの記事で詳しく述べています。

まさしく藤原基央の作曲活動における新章突入と言えるのでしょう。

ピアノ主体のサウンド構成

冒頭部分はピアノ+アコースティックギターがサウンドを構成し、サビもしくは2番からバンドサウンドが入ると思われます。また大ラスのサビのあとはボーカルとピアノだけに戻るといった感じでしょうか。「コロニー」のような楽曲展開になっていると思います。

推察ですがB♭キーからの転調D♭キーは盛り上がるので、もしかしたら大サビでD♭キーになる可能性があります。

口語調のタイトル

藤原基央さんのつける曲名は9割名詞・動名詞でした。○○の唄、モノ・コト・人の名前が中心ですが今回は「話がしたいよ」という能動的な感情です。「真っ赤な空を見ただろうか」や「同じドアをくぐれたら」に近い、主体性の強いイメージがあります。




歌詞&コード

全音チューニングは仮定です。レギュラーチューニングの場合1カポでAキー、半音下げチューニングの場合4カポでGキーで弾かれているはずです。

全音下げチューニングの場合

この瞬間にどんな顔をしていたんだろう
C                  FonC                   GonC
[x3201x]     [x3321x]             [x3000x]

一体どんな言葉をいくつ見つけたんだろう
Am7            FonA                  GonA
[x0201x]    [x0321x]             [x0301x]

君がここにいたら
F
[113211]

君がここにいたら
ConE
[032010]

話が     したい        よ
Dm7          ConE      F
[xx0210] [xx2010] [xx3211]

昨年から活動が活発なBUMP OF CHICKEN。フル未配信の楽曲も含めて今年は4曲も発表されています。順調に制作しているようですね。以上、「話がしたいよ」の解説を書きました。ご拝読ありがとうございました。