8th Album 『Butterflies』

BUMP OF CHICKEN「宝石になった日」の歌詞の意味と制作エピソード

8th Album 『Butterflies』

「宝石になった日」はBUMP OF CHICKENのアルバム『Butterflies』に収録されている楽曲です。

2016年「カルピスウォーター」CMソングとして起用され、Butterflies期のリードソングとして認知度の高い1曲です。

この記事では「宝石になった日」の歌詞の意味や解釈、制作エピソードを紹介します。

 

「宝石になった日」基本情報

8th Album「Butterflies」(TOY’S FACTORY)

作詞 藤原基央
作曲 藤原基央
編曲 BUMP OF CHICKEN & MOR
作曲時期 2015年4月〜7月
制作時期 2015年10月〜
リリース 2016年2月10日「Butterflies」(M-05)
ライブ初披露 2016年4月9日 BUMP OF CHICKEN STADIUM TOUR 2016 “BFLY” 大阪府京セラドーム公演 

「宝石になった日」作曲エピソード

2015年春から夏、藤原基央さんはスタジオで連日曲作りします。スタッフに強引にスケジュールを押さえられたことに不満を漏らしながらも、7月の終わりまでに「宝石になった日」を含む6曲を書き上げました。

両A面シングル「Hello, world!/コロニー」(2015年4月リリース)

BUMP OF CHICKENの活動としては両A面シングル「Hello, world!/コロニー」リリース、企画ワンマンライブ「BUMP OF CHICKEN Special Live 2015」の準備をしていた頃です。

「宝石になった日」制作エピソード

作曲後、藤原さんはギターと歌だけの「宝石になった日」デモテープを作り、次にプロデューサー・森徹也氏と2人でアレンジを決めていきます。

バンドメンバーに「宝石になった日」のアレンジデモを渡したのは10月に入ってからのことでした。

深夜3時にメンバー4人で聴いたデモ音源

2015年秋の深夜、ギター・増川弘明さん、ベース・直井由文さん、ドラムス・升秀夫さんの3人は練習用スタジオで新曲「GO」のアレンジ確認をしていました。

「Butterflies」制作では藤原基央がスタジオで作曲をし、藤原とプロデューサー・MOR氏と大まかなアレンジ決める。増川弘明、直井由文、升秀夫の3人は別スタジオで基礎練習と新曲の分析をしていた。

 

直井 深夜3時くらいに僕らのほうの作業が終わったら、「そっちはどうなの? 今何してんの?」みたいな感じで、LINEでやりとりして。

出典:natalie music

 

制作スタジオで作業していた藤原さんがやってきます。「GO」の確認がひとしきり済んだ後、藤原さんも含めた4人で「宝石になった日」のデモ音源を聴きます。

 

升 – “宝石になった日”は”GO”のアレンジ作業中に届いたんだけど、(中略)  それでちょうどフジくんが来て、”GO”の話も終わったから『じゃ、こっちも聴いてみっか!』って俺が言って。

出典:MUSICA 2月号 Vol.106 P.31

藤原さんと3人は違う作業をしていた時期に4人で一緒にデモを聴くのは、久々のことでした。


メンバーがデモ音源を聴いた反応

深夜にデモを聴いた4人は次のような感想を持ちました。

直井:フジくん、これ来たよ!最っ高だよ!(歌い出す)

増川:このリフだけでも本当に来たね、凄いね!

藤原:おう、すぐにメロディを覚えてもらえるのも嬉しいな

升:このグルーヴ、そのままやりてぇな!

藤原:好きなようにやってくれよ!

「GO」がアルバムのリードソングになると思っていたメンバーも、「宝石になった日」もリードソングになると確信しました。

藤原基央からメンバーへのリクエスト

embedded from Twitter@boc_chama

藤原からのリクエスト直井のベース:歌うようなメロディアスなベースを入れて欲しい
升のドラム:セクションセクションを跨ぐようなフィルを入れて肉体的にして欲しい

直井さんのベースは8ビートかつルート弾きがメインの安定的なプレイとなっています。部分的(サビ前)に、通常よりオクターブ上の高音を弾くことで存在感を演出しています。
升さんのドラムはサビ前のキメなどスタンダードかつ熱さを醸し出しています。

 

“『クールなんだけど熱くて』みたいな” – 藤原基央

「宝石になった日」は疾走感溢れるビートが特徴ですが、サウンドは抑揚なく平坦で無機質です。ギタリストの増川さんがその変化を説明しています。

 

増川 – 今回サビに入ったからといって、ディストーションのギターが入ってくるとか、そういう単純な曲がほとんどなくて。

出典:MUSICA 2月号 Vol.106 P.34

以前はイントロでギターを厚くし、AメロとBメロでシンプルにし、サビに入るとギターを厚く重ねたりという構成がBUMP OF CHICKENのセオリーでした。

わかりやすい例をあげるなら「カルマ」「同じドアをくぐれたら」「太陽」「真っ赤な空を見ただろうか」などはサビに入るとディストーションのギターが入ります。

関連記事:真っ赤な空を見ただろうか 8月8日、藤原基央が見た夕焼け

 

藤原 – 確かメンバーにいったんだよね。『クールなんだけど熱くて』みたいな、よくわからないことをいろいろ伝えました(笑)

出典:MUSICA 2月号 Vol.106 P.34

 

「宝石になった日」では技術的にはクールに淡々とプレイをしています。その一方で内面的な部分では情熱を帯びていました。

 

「宝石になった日」MV

映像監督 東市篤憲(A4A代表)
撮影日 2016年5月22日(ライブシーン)
2016年6月08日(メンバーカット)
ロケ地 東京都渋谷区内(メンバーカット)
福岡県ヤフオク!ドーム「BUMP OF CHICKEN STADIUM TOUR 2016 “BFLY”」 
出演者 マーシャ彩、松本穂香

「宝石になった日」のPVは、「BUMP OF CHICKEN STADIUM TOUR 2016 “BFLY”」福岡ヤフオク!ドーム公演の映像と東京都内で撮影したメンバーカットの組み合わせで作られています。

 

<MV撮影でのBUMP OF CHICKEN コメント>

深夜の渋谷での撮影だったのですが、僕らにとっては初めての経験で楽しかったです。ただ通行している方々に見られながらの撮影だったので、少し恥ずかしかったです。

引用元:billboard-japan.com

 

「宝石になった日」ライブ演奏記録

演奏回数 31回  
演奏頻度 ★★★☆
初披露 2016年4月9日 BUMP OF CHICKEN STADIUM TOUR 2016 “BFLY” 京セラドーム公演 
最終演奏 2024年9月29日 BUMP OF CHICKEN TOUR 2024 Sphery Rendezvous
演奏ツアー 2016年「STADIUM TOUR 2016 “BFLY”
2016年「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016
2017年「TOUR 2017-2018 PATHFINDER
2019年「TOUR 2019 aurora ark
2022年「TOUR 2022 Silver Jubilee
2024年「TOUR 2024 Sphery Rendezvous
使用機材藤原基央:Gibson製 Les Paul Special TV Yellow

増川弘明:Fender製 Stratocaster (白)




「宝石になった日」は「BFLY」「PATHFINDER」と直近2回のツアーだけでなく、夏フェスや年末フェスでも演奏されており2019年現在のBUMP OF CHICKENの楽曲のなかで”若手筆頭”という位置付けになっています。

藤原基央のライブでのギターソロ

「宝石になった日」のライブでは間奏中に藤原基央さんがギターソロを演奏するのが定番になっています。

 

「宝石になった日」ライブ映像作品

映像作品「BUMP OF CHICKEN STADIUM TOUR 2016 “BFLY” NISSAN STADIUM 2016/7/16,17」 BFLY BUMP OF CHICKEN 動画

映像作品「BUMP OF CHICKEN TOUR 2017-2018 PATHFINDER STUDIO COAST」 (会場限定販売)

映像作品「BUMP OF CHICKEN TOUR 2017-2018 PATHFINDER SAITAMA SUPER ARENA」

 

以上、BUMP OF CHICKENの「宝石になった日」の歌詞の意味、制作エピソードを紹介しました。