バンド交友録

バンド交友録 vol.3 バンプと交流のあるアーティスト ASIAN KUNG-FU GENERATION編

バンド交友録

BUMP OF CHICKENと交流のあるバンドを紹介するシリーズ第3弾です。これまでDragon Ash編、ストレイテナー編を紹介してきました。

 

 

第3回目の今回はバンプオブチキンとアジアンカンフージェネレーションの関係を紹介したいと思います!



ASIAN KUNG-FU GENERATION x BUMP OF CHICKEN

ASIAN KUNG-FU GENERATION embedded from https://pbs.twimg.com/

ASIAN KUNG-FU GENERATIONは1996年に関東学院大学の音楽サークルで結成された4人組ロックバンドです。「アジカン」の略称で親しまれています。

ASIAN KUNG-FU GENERATION1996年結成。メンバーは後藤正文(Vo.Gt.), 喜多健介 (Gt.), 山田貴洋 (Ba.), 伊知地潔 (Dr.)

 

バンプとアジカンの関係性は?

Dragon Ash、ストレイテナー、米津玄帥さんのようにSNS写真が上がるなど表立った交流はありませんが、プライベートで交流があり同時代の音楽を牽引した戦友といえます。



アジカンとバンプが初めて同じステージに立った04年夏フェスでは、すでにバンプは「ユグドラシル」で「ロキノン系」という潮流の基礎を築いた存在であり、メジャーシーンではアジカンは新進気鋭の新しい存在でした。

 

※後藤正文さんの日記には2004年を「BUMP OF CHICKENとの初対面」と記していますが、近年自身のTwitterで1999年から交流があったことを明かしています(記事更新済み)。

 

「君繋ぎファイブエム」(2003年)

 

2000年代後半2010年代にかけて、邦楽ロック界を牽引した2大巨頭バンドです。現在は音楽フェスで顔を合わせるくらいの交流です。

後藤正文と藤原基央の初対面は1999年のFUJI ROCK FESTIVAL

アジカンのボーカル・後藤正文さんはBUM OF CHICKENのボーカル・藤原基央さんと1999年夏のFUJI ROCK FESTIVALで遭遇し、握手をしています。

 

 

これが2人の出会いだったそうです(互いにバンド全員で来ていたわけではなかった)。

 

神戸チキンジョージで藤原をベロベロに酔わせた後藤

 

その後、後藤さんと藤原さんは兵庫県神戸市にあるライブハウス「神戸チキンジョージ」でお酒を酌み交わしています。

 

初めての交流は「緊張した」という後藤正文

アジカンがバンプと初めて同じステージに立ったのは2004年の名古屋で開催された「TREASURE 052 2004 ~rainbow surprise~」です。

 

ボーカル・ギターの後藤さんは自身の日記で「初対面」と記しています。

その後、中華料理屋にて打ち上げに合流。BUMP OF CHICKEN、ACIDMAN、レミオロメンの面々と色々な話をした。BUMP OF CHICKENとは初対面で緊張したが、非常に気さくで楽しい人たちだった。

引用元:アジカン日記 2004.08.19 

 

サラリーマン時代にバンプの「天体観測」を購入したり、ライブを観客として観に行ったりしていた当時のアジカン側からすれば、バンプは「先を行っている」存在だったのかもしれません

そもそも学年が3つ上(当時28歳前後)で「大人」なアジカンとしては、プライベートな交流を生む目線ではなかったのだと思います。

関連記事:2004.08.18 -TREASURE 052 with ZIP-FM ~rainbow surprise~

「天体観測」を聴いて涙を流したサラリーマン時代の後藤正文

ボーカル・ギターの後藤正文さんは大学を卒業後、一般企業に勤めます。小さな出版社で文房具や絵葉書、書籍を書店に販売する営業の仕事をしていました。

 

そんな社会人生活をしていた日、営業中にTOWER RECORDでBUMP OF CHICKENのCD「天体観測」を購入します。その歌詞の内容と自身の状況を重ね合わせて聴いていました。

 

「天体観測」(2001年)

 

そう言えば、ONAIR-EASTにバンプのライブを観に行ったことがある。丁度、「天体観測」という曲が出た頃だった。あの頃俺はサラリーマンをやっていて、営業の途中でタワーレコードに立ち寄り、この曲のシングルを買って電車の中で聴いた。えらく感動したのを覚えている。詩の中身と現状がシンクロし、聴いたそばから涙が出そうになった。

引用元:アジカン日記 2004.12.13 

 

後藤さんは2004年のツアーファイナル「PEGASUS YOU」幕張メッセ公演を見に行った際、上記の思い出に感慨を覚え半泣きをしたそうです。

 

関連記事:「天体観測」 藤原基央21歳の哲学を込めた曲

「未来の破片」をテレビで聴いた藤原基央

ラジオ番組(後述)で、藤原基央さんの好きな曲としてアジカンの「未来の破片」を挙げています。

 

YouTube公式動画:未来の破片

 

藤原 – 当時曲書いてて、夜いろいろわかんなくなってて。夜テレビ見てる時に(流れて)。全部どうでもいいやって思えて。衝撃ですよ、本当に。かっこいーって思って。

2005.06.22 – MOTHER MUSIC RECORD「OVER DRIVE」

 

「未来の破片」はTBS系「Under CDTV」の2003年8月のエンディングテーマとして起用されていて、それを藤原さんが夜中見ていたことになります。


後藤正文 x 藤原基央

ラジオ企画で対談!

2人が会ったのはフジロックフェスティバル(おそらく2003年)で握手をしたのが初めてです。2004年の「RUSH BALL ’04」の打ち上げでギターコードの話で盛り上がりました。

2005年6月に二人はラジオ番組の企画で対談します。

YouTube:2005.06.22 Mother Music Records

 

番組では二人が若い時によく聴いた音楽、ギターのコード哲学などを語り合っています。このラジオは多くのバンドを組んでいた少年達に大きな影響を与えました。

かつて作詞で影響を受けた後藤正文

ストレイテナーのホリエアツシさん、the HIATUS/ELLEGARDENの細美武士さんも絶賛していた藤原基央さんの作詞センス。同業の人から讃えられるのはすごいですね。



後藤正文 x 増川弘明

後藤正文さんはBUMP OF CHICKENのギター担当増川弘明さんと渋谷駅(ラジオでは「電車内」と説明)で遭遇し、そのままライブへ連れて行ったというエピソードがあります。

 

終了後、キューンから渋谷クアトロに直行。駅でバンプの増川君を発見したので捕獲し、一緒にBLOC PARTYのライブを観に行った。クアトロで堀江アツ氏とシンペイdeathと合流。この4人組はなんか新しいというか違和感バリバリな感じも端から見たらあるって言えばあるが、かなり和やかムードだったように思う。オープニングアクトのレイクス(確かそんな名前)は、「とりあえずなんだかわからんけど連れてこられました」的な雰囲気だったので、ロビーで談笑。

アジカン日記 2005.05

 

偶然遭遇してそのままライブに付いて行く増川さんの軽さ!(笑) 当時、後藤さんは29歳で増川さんは25歳でした。先輩に誘われてついて行った感じがリアルですね!

というかすごいな増川・・・25歳で幕張ワンマンやってて・・・渋谷駅歩いてて。やはりBUMP OF CHICKENの売れ方は尋常ではないと私自身が25歳を超えて実感します。

 

後藤正文 x 直井由文 (CHAMA)

CHAMAさんに言及するツイート。

 

以上、ASIAN KUNG-FU GENERATIONとBUMP OF CHICKENの交友関係について紹介しました!ご拝読ありがとうございました。

関連記事:バンド交友録 vol.1 バンプと交流のあるアーティスト Dragon Ash編



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