今回はBUMP OF CHICKENのボーカル・ギター担当藤原基央さんと鍵盤楽器について紹介します。藤原さんというと、ライブのメイン機材として使用するGibson製Les Paul Specialのイメージが強いのですよね。ほとんど露出はありませんが、ピアノやエレクトーンも弾くことができます。今回は鍵盤楽器に関するエピソードを紹介します。
幼少時代のピアノ教室
4歳、エレクトーン教室に入るも・・・
お姉さん2人がピアノ教室に通っていた影響で、藤原さんは4歳から音楽教室(エレクトーン教室)に通うことになります。4歳からってかなり早いですよね・・・が、藤原少年はエレクトーンのボタンで遊びすぎて入学を断られます (笑)。
藤原 – 勝手に色んなボタン押しちゃって、こいつダメだって入学断られて(笑)
Guitar Magazine 2006.01
そもそも4歳から習わせたり、子ども3人を音楽教室に通わせるほどなので、きっとご両親(のどちらか)も音楽経験や音楽への造詣が深かったのでしょうね。
小学3年までピアノ教室に通う
エレクトーン教室に入れなかった藤原さんは、ピアノ教室へ通います。が、先生から”タマゴを持つように手を丸くして指を置きなさい”と指導されるも、形にこだわる練習が苦手でした。
藤原 – 親が見かねて、白い鍵盤のふちに画鋲を置いて練習させられて、練習が終わると自分で画鋲をしまうんですよ。練習始めるときは自分で画鋲を置いて、それですっかりピアノが嫌いになっちゃったんですよね。
Guitar magazine 2006.01
なかなかすごいエピソードですよね。(お母さんのY子さんはこれ以外にもきびしいエピソードを聞きます。。。)
ちなみに自宅のピアノに関するエピソードが「魔法の料理〜君から君へ〜」(2010年)という楽曲の歌詞として登場します。
(0:38~)
正義のロボットの剣で 引っ掻いたピアノ
見事に傷だらけ こんな筈じゃなかった魔法の料理〜君から君へ〜 / BUMP OF CHICKEN
ピアノでの作曲
ピアノをやめた藤原さんですが、その後、我流で演奏法を身につけます。BUMP OF CHICKENの楽曲でもピアノから曲が生まれました。「Stage of the ground」(2001年) はピアノで作った曲です。
藤原 – (ピアノでの作曲は)嘘みたいな話だけどありますね。数える程度ですけど。
Guitar Magazine 2006.01
ピアノを弾く姿のメディア初登場は2006年頃の旧公式サイトのTakahashi Diaryで、スタジオのピアノを弾いている写真でした。また同年MOTOO FUJIWARA名義でリリースした「SONG FOR TALES OF THE ABYSS」の販促用写真は、ピアノを演奏する藤原さんの姿が使われています。
ピアノの腕前
年のNHK「スーパーライブ」でも、母校の体育館でグランドピアノを演奏する藤原さんの映像が放送されました。鍵盤素人の私からしたらすごく上手いと感じます。
藤原 – 今でもスタジオで弾いたりしますけど『レット・イット・ビー』とか弾くくらいなんですけどね。
Guitar Magazine 2006.01
藤原さんのピアノ弾き語りのLet it be、すごく聴きたいです。いつかピアノ弾き語りの曲も出てくるかもしれませんね。
「supernova」のレコーディングで演奏
「supernova」(2005年)でBUMP OF CHICKENとして初めてレコーディングに使用されました。
藤原 – レコーディングでは「supernova」で初めて弾いて。もう死ぬかと思った。嫌いな楽器ナンバーワンです(笑)
Guitar magazine 2006.01
BUMP OF CHICKENの楽曲は基本半音下げなのでA♭キーである「supernova」は「変イ長調」という調になります。通常よりも黒鍵を多く使うため、混乱してしまうのかもしれないですね。「supernova」以降、必要に応じて鍵盤が録音されるようになっています。
その他の鍵盤楽器レコーディング曲
ユグドラシルやプラネタリウム以降、曲が求める音を追求スタイルになってからレコーディングやライブ演奏での使用楽器の幅も広がりました。
ライブでの「虹を待つ人」「angel fall」「ファイター」ではベースの直井由文(チャマ)さんがMIDIの鍵盤楽器を演奏しています。
個人的に「embrace」「angel fall」「Ever lasting lie」はピアノ アレンジも映えると思います。「Everlasting lie」は藤原さん本人が「いつかピアノでやりたい」と話しています。そういうアレンジも楽しみですね。
以上、藤原さんと鍵盤楽器についてまとめてみました。